これまで7年ほど一口馬主をやってきて、自分の投資哲学というか投資傾向のようなものが分かってきました(今頃かい!!って感じなのですが笑)ので、下記では私の投資方針をまとめていきたいと思います。
投資馬の価格は高くても1200万円まで
ここは背に腹は代えられないといったところでしょうか。
いくら興味のある馬がいたとしてもその馬がめちゃくちゃ高い馬であれば出資対象とはなりません。そもそも高すぎると手が届かないというのはありますが、それ以上に購入価格をペイすることがとても難しくなるからです。
日本の競馬の賞金は世界的に見てもかなり高い傾向にあるのですが、JRAの一番下のクラスである「未勝利」クラスでも1着賞金は500万円となります。
この世界は1勝するだけでもかなり大変な世界でして、勝ち上がる馬は全体の3割程度にしか過ぎません。すなわち、7割程度の馬はJRAで勝ち上がることができずにそのまま引退するか、賞金額がぐっと下がる地方競馬へ転籍していくことになります(JRAでは3歳の夏までに勝ち上がらなければ在籍できなくなる)。
すなわち、ほとんどの馬はJRAの「未勝利」クラスの賞金500万円すらも十分に稼ぐことができないということになります。
1勝できたとしても(勝ち上がれたとしても)、その次のクラスである「500万下」のクラスを勝ってやっと1200万円の馬代金をペイできる水準になる(「500万下」の1着賞金720万円+「未勝利」の1着賞金500万円=1220万円)ことになります。
ただ、2勝する馬はもっと少なくなるので、「500万下」のクラスで細々と賞金を稼ぐ(8着までは賞金が入ります)と仮定すると、投資馬の価格は1200万円が上限になるかなぁと考えているのです。
大好きな競争馬ですが、虎の子の資産を投資する以上、あくまでも儲けを出していきたいので、まずは購入した馬の代金をペイできる可能性が高い馬を選別していくということになります。
丈夫な馬であること(無事是名馬)
これも非常に重要な要素になります。
圧倒的な力で新馬戦を勝利しても、そのあとすぐに故障したりしたら、長期の戦線離脱になったり引退という選択肢を取らざるを得ない状況になります。
また、慢性的に体調がすぐれない馬もコンスタントにレースに使えなくなり、馬によっては年に3回レースに出走できれば御の字みたいな馬もいます。
これまで私が過去に所有した馬でも、勝ち上がりはしたものの、なかなかレースに使えない状態だったり、故障が併発したりして思うようなレース選択ができない馬がいました。
これが丈夫な馬であれば、何回もレースに出走することができ、その分賞金も稼いできてくれることになります。勝ち上がりさえすれば、「500万下」クラスでずーっと走り続けることができるので、賞金をコンスタントに持ってきてくれます。
良い例として、いまの私の所有馬「ビスカリア」がまさに無事是名馬というような活躍をしてくれています。
ビスカリアは、2014年12月に勝ち上がったのですが、その次の「500万下」のクラスは2015年のうちは勝てませんでした。ただ、非常に丈夫な馬であったため、何度も出走し、コンスタントに賞金を稼いでくれました。
2016年になりやっと「500万下」を勝利したのですが、その上の「1000万下」クラスは好走はするものの2年近く勝てない状態が続き、2018年4月末になんとか勝利します。
さらにその上の「1600万下」もやはりなかなか勝てなかったのですが、今年の1月末に格上挑戦として臨んだグレード競争「TCK女王盃」を勝利し、一気にステークホルダーまで駆け上がりました。
現在まで述べ48戦しており、獲得賞金は約1億3千万円となっています。
ここまでになれたのもひとえにビスカリアが丈夫な馬であったからということに尽きます。2014年の初勝利以降、故障したり体調がすぐれない馬だったらレースそのものに出走することができず、関係者もビスカリアの真の力を知ることができず、繁殖用として引退していたかもしれません。
ということで、私は丈夫な馬に投資することを常に意識するようにしています。
ダート適性があればより安心かつ楽しめる
これも丈夫な馬に少しつながっているのですが、ダートの方が芝のレースよりも故障しにくいため(芝のレースはスピード重視のため馬に負担が掛かり故障しやすい)、「よりコンスタントにレースに出走できる状況」になるということで選好しています。
また、オープン戦未満の下級条件戦の場合、ダートレースが豊富にある上、対戦する競走馬も芝に比べてレベルが少し落ちる傾向にあるため、賞金を稼ぎやすいことも挙げられます。
加えて、ある程度レベルが高い馬を所有できれば地方交流重賞(JRA所属馬と地方所属馬が対戦するグレードレース)を狙えるという利点もあります。
地方交流重賞はすべてダート戦です。また、レース数も多く(賞金も高い)、JRAと地方のレベルはかなり大きいため、JRA所属馬は出走できさえすればほぼ上位争いをすることができるため、多額の賞金を稼ぐことができます。
ちなみに、ビスカリアも、ダート適性が高く、新馬戦のときに一度だけ芝のレースを使ったのみで、あとはすべてダート戦を使用しています。ここまで息の長い活躍ができたのもダート適性が高かったからではないかと実感しています。
まとめ
以上3つが私の投資方針となります。
「そんじゃ、実際どんな感じで投資馬を選好してんのよ??」ところはまたお伝えしていければと思います!
ではまた!!

安くて丈夫な馬を選考するのが、一口馬主で利益を出す第一歩!
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